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How to産業保健2 嘱託産業医のための 治療と仕事の両立支援の進め方

How to産業保健2 嘱託産業医のための 治療と仕事の両立支援の進め方

通常価格 ¥2,200
通常価格 セール価格 ¥2,200
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税込

著者
竹田 透
(労働衛生コンサルタント事務所オークス 所長)
東川 麻子(株式会社OHコンシェルジュ 代表取締役)
小谷 富士子(小谷社労士事務所 代表)

2024年(令和6年)3月25日 発行
B5判/112頁/本文2色刷

 

内 容:

悩んだら読む! 悩む前に読む!! 産業医必携のハンドブック

◆産業保健における近年の重要テーマ「治療と仕事の両立支援」をコンパクトに解説。

◆意義や背景、ガイドラインから支援対象者の段階ごとの具体的な対応や留意点までを説明し、役に立つ各種制度なども紹介。

◆「何をすればいいの?」と悩んだときにすぐに役立つ、産業医活動に必携の一冊。


産業保健における重要な活動でありながらも「何をすればよいのかわからない」との声も多い「治療と仕事の両立支援」について、その必要性・背景から国が示したガイドライン、現場での具体的な進め方、知っておきたい会社の人事労務制度や利・活用可能な外部資源までをコンパクトに解説。両立支援に携わる産業医の疑問に答える一冊。
具体的な進め方では支援対象者の疾病の状況に合わせた8つのフェーズごとに解説。疾病を抱えた従業員への段階ごとの対応や留意点、産業医としての関わり方などが平易にわかる。

 

著者略歴:

竹田 透(たけだ とおる)

1990年、産業医科大学医学部卒業。川崎製鉄株式会社千葉製鉄所産業医、富士ゼロックス株式会社海老名事業所産業医、ライオン株式会社統括産業医を経て、2015年4月より労働衛生コンサルタント事務所オークス所長。労働衛生コンサルタント(保健衛生)、日本産業衛生学会指導医、日本抗加齢医学会専門医。
企業の産業保健活動のコンサルティングや、嘱託産業医として産業医活動の実務を行うほか、産業医科大学産業衛生准教授、東京産業保健総合支援センター相談員、東京労働局安全衛生専門委員等も務める。

 

東川 麻子(ひがしかわ あさこ)

1998年、信州大学医学部卒業。住友金属工業株式会社(現・日本製鉄)鹿島製鉄所専属産業医の後、企業外労働衛生機関にて製造業、鉄道業、小売業、地方公共団体などの産業医を広く経験。2011年より株式会社OHコンシェルジュ代表取締役。医学博士、労働衛生コンサルタント(保健衛生)、日本産業衛生学会指導医。
多くの企業の健康管理体制構築に携わる他、企業の健康管理を担う専門スタッフの育成、講演、執筆活動などを行う。2004年にがんの診断を受け、手術、抗がん剤治療、放射線治療を受けながら、産業医業務を継続。以降、がんの治療を受けながら就業を継続する多くの従業員をサポートしている。


小谷 富士子(こたに ふじこ)

1996年に企業での人事労務業務経験を生かして社会保険労務士資格を取得。2000年に小谷社労士事務所を開業。現在、2017年から東京都社会保険労務士会理事、2023年から東京都社会保険労務士会千代田統括支部千代田支部副支部長。主に中小企業の顧問として、労務相談(働き方改革・労使紛争防止等)、就業規則作成およびコンサルティング、社会保険手続代行業務を行っている。


(2024年3月25日時点の情報です)


構 成:(目次)

はじめに

Ⅰ いま、「治療と仕事の両立支援」が求められている (竹田 透)


1 「治療と仕事の両立支援」とは

【コラム】治療と仕事の両立支援、これは産業医の職務

2 両立支援が注目されるようになった背景

3 産業保健における両立支援
4 治療と仕事の両立支援ガイドライン
5 両立支援に産業医はどのように関わるか

【コラム】産業医は働く人の相談相手?

6 個人情報の保護における留意点
7 両立支援の今後の動向


Ⅱ 両立支援における産業医の役割 (東川 麻子)


プレ・フェーズ 対象者のおかれた状況の把握

―全フェーズ共通の基本的事項の確認―

フェーズ1 疑い段階(診断前)

―検査結果や医療機関に対する不安への対応―

 1.検査を受けることに対する不安
 2.検査のために仕事を休むことへの抵抗感
 3.なかなか診断がつかないこと、治療が始まらないことへの不安
フェーズ2 診断・治療方針の選択期

―適切な判断・治療のための情報整理と職場環境の調整―

 1.診断・病名告知時のメンタルダメージに対するケア

【コラム】主治医への情報提供依頼をどうするか(複数のフェーズにまたがる課題)

 2.治療方針の決定に際しての検討事項

  (1)そもそも複数の治療方針が提示されているか
  (2)まずは体にとってベストな選択肢を考えているか
  (3)本人がしっかり考えて納得した治療方針であることが重要
 3.産業医による両立支援のスタート
  (1)コーディネーターとしての役割
  (2)「しっかり休む」という選択肢が必要なとき
 4.治療方針を決めたあとの不安への対応
  (1)深刻度を正しく理解しているか
  (2)治療期間等について主治医から適切な説明があったか
  (3)治療すること、治療しないことのデメリットに誰が責任を持つのか

【コラム】ACP:アドバンス・ケア・プランニング

フェーズ3  治療期間(初期)

―主治医に聞けない不安への対応と就業可否の判断―

 1.気軽に病気の話ができる身近なサポーターとして

 2.治療期間中のお金の問題
 3.入院直前に無理な勤務をしていないか
 4.職場に病気をどう伝えるか
 5.就業可否や就業条件の判断
 6.治療しながら勤務継続を望む場合
 7.副作用とのつきあい方
 8.方針変更への対応は柔軟かつ慎重に

【コラム】リモートワークについて

フェーズ4 治療期間(ベテラン期)

―自己管理とメンタルケアへの対応―

 1.治療の長期化により発生する問題

 2.副作用の蓄積に注意
 3.長期化ゆえのメンタルダウン
フェーズ5 治療終了

―勤務再開、通常勤務への復帰に向けた支援―

 1.治療終了により生まれる新たな不安

 2.治療終了後の経過観察を適切に
フェーズ6 体調の悪化、または再発

―治療の効果がみられず、病気が徐々に悪化した場合の対応―

 1.就業不可の判断基準を決めておく

フェーズ7(特別フェーズ) 終末期、自宅療養期

―産業保健スタッフにできるサポートとは―

 1.正解がないなかで何ができるか

【コラム】最後は、医師の倫理観。自分の家族が同じ立場だったら、どうするのがベストと考えるのか


Ⅲ 知っておきたい両立支援に役立つ知識 (小谷 富士子)


1 知っておきたい労務管理上の留意点(休職制度・休暇・勤務制度ほか)
 1.はじめに
 2.傷病休職制度

【コラム】労災保険について
【コラム】休職期間は一般的にどのくらいか

 3.時間単位の年次有給休暇制度

 4.傷病休暇・病気休暇制度
 5.時差出勤制度

【コラム】年次有給休暇の保存(積み立て)制度

 6.短時間勤務制度

 7.テレワーク(在宅勤務・モバイル勤務)
 8.試し出勤制度
  (1)給与の有無
  (2)通勤災害の扱い
  (3)傷病手当金の支給
 9.業務内容や職種・勤務地の変更

【コラム】復職支援のポイント

2 考慮すべき賃金制度ほか、経済面をめぐる留意点

 1.欠勤・休職期間中の給与
 2.短時間勤務制度等、勤務時間や日数を減らす場合の給与
  (1)賞与
  (2)傷病手当金をスムーズに受給できるようサポート

【コラム】傷病手当金に上乗せして給与を支給できるか?

3 利用・活用可能な外部資源(社会保険、国・自治体等の支援制度等)

 1.健康保険
  (1)傷病手当金
  (2)高額療養費
   (a)「マイナ保険証」を利用する。
   (b)「限度額適用認定証」を利用する。

【コラム】高額医療費貸付制度
【コラム】自己負担限度額とは

   (c)健康保険組合に加入している場合は付加給付

【コラム】健康保険組合とは

 2.厚生年金保険の「障害年金」「障害手当金」

 3.国・地方自治体等による支援制度

【コラム】働き方改革実行計画:病気の治療と仕事の両立に向けて
【コラム】障害者雇用率


巻末資料
1.国・地方自治体等による支援制度(令和5(2023)年10月現在)
2.参考となる外部相談機関やウェブサイト
3.各種ガイドラインなど

 

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